クラビットで感染症治療
クラビットで感染症治療をしているカップル

感染症の治療には、症状にあわせて適切な医薬品・抗生物質を用いることが大切です。

クラビットが効かないしこりを伴う性感染症とaids

性感染症は性行為が感染経路となって感染が拡大する微生物感染症です。クラミジア、淋病、梅毒は細菌が引き起こす性感染症ですが、それ以外にもヘルペスウイルスやaidsウイルスなどウイルスによるもの、真菌によるもの、原虫によるものなどがあります。
細菌感染症によく使われる治療薬の1つとしてクラビットが挙げられます。クラビットはニューキノロン系抗生物質の1つで、有効成分はレボフロキサシンという名前です。ニューキノロン系抗生物質はDNAジャイレース(II型トポイソメラーゼ)という酵素を阻害することで効果を発揮します。DNAジャイレースはDNAを複製する際に必要な酵素です。これを阻害することで細胞分裂ができなくなり、細菌に対して殺菌的に作用します。クラビットをはじめとするニューキノロン系抗生物質は比較的広い抗菌スペクトルを有しており、あらゆる細菌に対して有効です。しかし性感染症の原因細菌の中でしこりを有することが特徴の細菌には効果が現れません。その細菌とは梅毒トレポネーマです。これは梅毒の原因細菌です。梅毒トレポネーマに対してはアモキシシリンなどのペニシリン系抗生物質が有効です。しこりを伴う性感染症の疑いがある場合にはペニシリン系抗生物質を使用するようにしましょう。
またこの梅毒とaidsには深い関連性があります。梅毒を持つ方はaidsの感染率が高くなるのです。それはなぜかというと梅毒によってできたしこり、炎症、潰瘍によってaidsウイルスが感染しやすくなるためです。またaidsウイルスに感染してしまうと免疫機能がうまく働かなくなってしまうため、梅毒トレポネーマを免疫機能で攻撃できず、梅毒が重篤化するケースが多いので注意が必要です。